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第十八回「5番キャッチャー古舘」

桜が散った東狂。徐々に暖かくなり、一斉に緑が生い茂ると街は精液の匂いがする。

ピンクの花びら付けた三月の木々たちは女性的だったが、青々しくムンムンと立ち込める五月の木々たちは男っぽい。

だから三月三日は桃の節句で女の子の日、五月五日は端午の節句で男の子の日なんだろうね。

そこに挟まれた四月四日は“オカマの日”らしい。次の日五日に生まれた俺はギリギリセーフ。そうか、だから男なのに微妙に女々しいのか。

最近は立て続けに友達の結婚式に参加してきた。そうそう。FALL FALL FALLという曲は、二年前の秋、これまた友達の結婚式で十年ぶりに初恋の子に再会した際、

「挨拶遅れてすみません。」

の一言しか言えずそそくさと帰ってきた次の日に出来た曲であることは、全俺の中で有名な話なわけだが、今回の結婚式でもまたその子がいたんだ。

人は何歳になっても成長するみたいだ。

今回はなんと三分も喋ることが出来たのだ!

近くで見ていた友達いわく、尋常じゃないぐらい汗だくで、同じ内容の話を繰り返し話していたらしい。自分ではその間の記憶がないから分からないが。

まぁ、でも今も好きとか、未練があるとかそういうわけでは全くなくて。さすがに十年も前の話だしね。初恋なんてこうやってネタにするぐらいがちょうどいいってなもんよ。(本当にガチなのはネタにし辛い)

ただなんていうか、その子との出会いと別れが無ければ確実に今音楽をやってないわけだから、そう考えるとそりゃ平常心では話せないよな。あー昔付き合ってたねーへへへ、なんて軽いやり取り出来るわけないよな。

かつては、その子と話せないからそれを詩にしてたんだし、いつか会いたいから人前で歌ってたわけだし。人生を語る上で職業というものが割と大きいとするならば、そんな大きな選択が初恋から起因してる、なんて中々特殊だよな。

だって、ぶっちゃけ音楽とその子だったら100パーセントその子の方が好きだったもんなー。十六の時、その子は俺の元を離れ、音楽はずっとそばに寄り添ってくれた。ただそれだけの話。

今書いてて、この関係性に一番合ってる言葉思いついたから言うわ。

恋でも愛でも未練でも興味でもない。ましてや、もう一度などとは全く違う。

あえて言うなら、

“師匠”

という感じが限りなく近い。めっちゃ空手の師範代の凄い人。黒帯、みたいな。押忍、みたいな。

わかる人いるかな?

ということで連日の結婚式のご祝儀と、年金一括引き落しされたのと、ユッコに奢らされたせいで財布すっからかん状態からの全国ツアーSTART。どっかの土地でウーバーイーツやっちゃおうかな。。ツッコんでー。

はい、やり直し!!!

p.s 想像するだけで今からすげー緊張するような案件が今月あるんだよな。匂わせてしまって悪いけど、追って連絡いたす。

photo by Rio Nakamura

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