• diary

    古舘佑太郎の『フルスイング』

    桜が散った東狂。徐々に暖かくなり、一斉に緑が生い茂ると街は精液の匂いがする。 ピンクの花びら付けた三月の木々たちは女性的だったが、青々しくムンムンと立ち込める五月の木々たちは男っぽい。 だから三月三日は桃の節句で女の子の日、五月五日は端午の節句で男の子の日なんだろうね。 そこに挟まれた四月四日は“オカマの日”らしい。次の日五日に生まれた俺はギリギリセーフ。そうか、だから男なのに微妙に女々しいのか。 最近は立て続けに友達の結婚式に参加してきた。そうそう。FALL FALL FALLという曲は、二年前の秋、これまた友達の結婚式で十年ぶりに初恋の子に再会した際、 「挨拶遅れ...
    ここ何日かの話。   ある日突然、本当に突然。俺の視界の左っ側に、まん丸な形をした穴がボンヤリと浮かび上がっていた。最初は、   「ん?なんだこれ、」   ってぐらいで、目の錯覚だろうと決めつけ普通に過ごしていたが、あまりにも長い時間存在感を放っているので次第に気になり出した。   どこから現れ、どこに居座り、何をしてるのかもわからない、本当にいるのかいないのかさえ分からない"あやふや"な厄介者だったが、ふと右目を塞いでみると、なんと穴はくっきりはっきりと、より大きく出現した。そいつは、錯覚なんかではなく確実にいた。逆に左目を閉じるとその穴は完全に消えるではないか。説明が難しいが、なった...
    昔は、音楽も耳で聴いていなかったし、小説も目を使って読んでいなかった。映画も目や耳を使っていなかった。恋だって五感なんか使っていなかった。 そう、心で向き合っていた気がする。 最近はどうだろう。耳を傾け、目を凝らし、脳みそを働かせ、必死に感動しようとしている。年を重ねれば重ねるほど、難しくなっていくけど、そんなんぶっ飛ばして魂にダイレクトに響くものにこそ、出会いたい。 ただアメリカの恋愛ドラマと、学園ものアニメは例外である。奴らは、意図も簡単に心に土足で入って来ては俺の心を揺さぶり、呆気なく去っていく。観終わった時に残っているのは、浮き彫りになった自分の退屈な日常だけだ。中毒...
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