• DIARY

    古舘佑太郎の『フルスイング』

    もう2度と変な奴とはバンドを組まないと決心して結成したバンド、ツー。なかなかヤバい男が混ざっていた。その名も赤坂しんのすけ。2のベーシストである。そして、稀代のド天然である。 彼は俺の一個下で、26歳。元々10代の時に同じライブハウスで、俺と切磋琢磨していた後輩バンド・ポニーテールスクライムの一員であり、2のギターリストP助の幼馴染である。そんな縁で、昔から知ってるもんだから、俺は2のメンバー募集当時、何年も会ってなかったしんのすけをベーシストとして迎えようと画策し、一応P助に事前に許可を取って連絡し、渋谷の宮益坂中腹あたりに構えるちょっとお洒落で渋めの純喫茶で待ち合わせることにした...
    書ける詞なら幾らでもある。歌えるメロディなら幾らでもある。 でも書けない詞、歌えないメロディを追い求めるから創作は時間がかかる。映画『キャストアウェイ』で、海に飛行機ごと墜落したトムハンクスみたいなことしてる。真っ暗な荒波に流され、溺れかけ、気失って、気づいたら浜辺に打ち上げられて独りぼっち。俺にとってのウィルソンは、これが無きゃ眠れないミッキーマウスの抱き枕。 高校2年生の秋の文化祭で、教室に設けられたステージでライブをやった後に、大手音楽メーカーに声をかけられてこの世界に入った。 早いか遅いかで言ったら異常に早いスピードで、階段をトントントンと三段飛ばして登らせてもらったと思...
    結構前の話になっちゃうけど、線路沿いのアパートに住んでた事もあったっけ。 その頃はまだ早寝だったから電気を消してベッドに入ると、終電間際の電車が通る度に結構なガタンゴトンて音と共に、何かに反射したライトが天井に模様を描きながら消えて行ってた。 最初はビックリしたし、慣れるまではちょっと怖かったけど、不思議なもんで一ヶ月も住めばそれも日常の風景となっていた。 眠れない夜はその光をボーと眺めて考え事をしたし、心地良く眠れそうな夜は、落ちていく意識の中で電車の音は子守唄のようだった。その室内の流れ星は一人で眺めてるのも良かったけど、二人で一緒に眺めるのもまた好きだった。 ペット禁止...
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